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◆花畑(はなばた)蝶蝶◆  馬刺とレバ刺し

        
                       花畑蝶々

  ◆花畑(はなばた)蝶蝶◆

 熊本城下花畑(はなばた)町、この街にけなげに生きる花畑蝶蝶。その蝶の好物が
霜降り馬刺に馬レバ刺。
「でも馴染みが無くて私はちょっと」という方に、壮絶な愛のお話進ぜましょう。

 情熱的な白馬ブルトン、穏やかな栗毛ペルシロン。
仲の良い二頭のお馬がおりました。
二頭はお花畑で一匹の可憐な蝶を愛していました。

 或る日、苦渋の末に蝶がペルシロンを伴侶に選んだ事を告げたことから、
お花畑ににわかに暗雲立ち込めました。失意のブルトン、荒れるブルトン。
なだめ寄る蝶をあろう事か宙に舞うブルトンの尾がはずみで叩き落してしまったのです。
 瀕死の蝶を前に既に死んだと思ったブルトンは自らの心臓を噛み砕いて後を追わんと
したのですが肋骨に阻(はば)まれ果たせず、食いちぎった胸肉を残して天翔(あまか)
けるとあの“ブルトン星雲”になったのです。
 一方、悲しみに打ちひしがれながらもペルシロンは、残されたブルトンの胸肉と最も
滋養のある自らの肝臓でどうか蝶の命を助けて欲しいと馬神に願い託すと、やはり
天翔けてあの“ペルシロン星雲”になったのです。そして今も遥か天空から蝶の健やか
なるを願っているのです。

 胸肉、霜降り馬刺はブルトンの情熱的な愛。肝臓、レバ刺はペルシロンの献身的な愛。
共に決して忘れられない花畑蝶蝶の思い出なのです。

注;ブルトンとペルシロン、超重量級のお馬の種類です。